一言で言うとハウスのカスプを支配している天体です。
例えば、7ハアウスのカスプが蟹座の場合、シグニフィケーターは月です。
10ハウスのカスプが蠍座の場合だと、シグニフィケーターは冥王星です。
言い方を変えると、シグニフィケーターとは、シグニフィケーターになっている天体が支配するサインから始まるハウスを示すとなります。
 
先にお勉強したディスポジターは、ある天体のサインを支配する天体を意味し、その天体に自分の欲求を引き継いで行くものでした。それぞれの天体はリード天体を中心とし、物語のシーンを展開していく中で、それぞれの役目を果たして行きました。そして次々とシーンを渡り歩き、最終章に近づいて行った先に絶対的な最終決定事項を持っている場合は、待ちうける最終司令塔に引き渡す。そしてこの天体がファイナルディスポジターでした。

それと同様にシグニフィケーターもハウスとハウスを結びつけていく役目を果たします。

1人の実例を元に詳しく説明していきましょう。

1959年6月11日 21時20分 北海道室蘭市生まれ  男性

太陽(双子座)   5ハウス   カスプ(双子座)
月 (獅子座)   7ハウス   カスプ(蟹座)
水星(双子座)   6ハウス   カスプ(双子座)
金星(獅子座)   7ハウス   カスプ(蟹座)
火星(獅子座)   7ハウス   カスプ(蟹座)
木星(蠍座)   10ハウス   カスプ(蠍座)
土星(山羊座)  12ハウス   カスプ(射手座)
天王星(獅子座)  7ハウス   カスプ(蟹座)
海王星(蠍座)   9ハウス   カスプ(天秤座)
冥王星(乙女座)  8ハウス   カスプ(蟹座)

それでは早速、シグニフィケーターを詳しく説明していきたいと思います。

ハウスのカスプにあるサインは、そのハウスの環境に関連しています。
下のカスプの配置を見て下さい。

1 ハウス カスプ    山羊座
2 ハウス カスプ  魚座
3 ハウス カスプ    牡羊座
4 ハウス カスプ    牡牛座
5 ハウス カスプ    双子座
6 ハウス カスプ    双子座
7 ハウス カスプ     蟹座
8 ハウス カスプ    乙女座
9 ハウス カスプ    天秤座
10ハウス カスプ     蠍座
11ハウス カスプ    射手座
12ハウス カスプ    射手座

上記のハウスカスプをみると、例えば射手座は11ハウスと12ハウスの
カスプにあります。このため冒険や理想を追いかける未来思考、何かに夢中になる、教えたい、予言したい、発展させていきたいといった射手座的欲求は、11ハウスや12ハウスを通じて満たされます。つまり同じ理想や夢を追い求める仲間達を通して、もう一つは精神的な物事、人の秘密や弱さ、心のケアをといったものを通して満たされることになります。これらの活動は
実際に具体的な事柄を体験することで結果を作り、実現を果たして行きます。

では実際にどんな体験を展開していくことになるでしょか。
その鍵を握るのが、シグニフィケーターです。次々に巻き起こる人生の展開はハウスからハウスへと引き継がれ、それぞれの特徴を示していくことになります。

では11ハウスと12ハウスのシグニフィケーターは何でしょうか。
それは、射手座の支配性である「木星」です。「木星」は蠍座の10ハウスにあるので、11ハウスと12ハウスは10ハウスと結びつくことになります。従って理想を追い求める未来思考や何かに夢中にさせる射手座的欲求は、10ハウス的な活動によっても満たされることになります。つまり、それを社会に表現し、次の世代に残していくものを作り上げて行く場所、職業を通して満たされていくことになるのです
さらにどんな展開が考えられるかを見て行きましょう。
シグニフィケーターである木星のサインは蠍座で10ハウスに位置していることに目を向けてみましょう。

蠍座は、癒す、回復させる、徹底的な、研究的な、深い、心理的な、
神秘的な、隠された、秘密を解き明かす。などといった意味があります。

また10ハウスに位置する木星は、本来の木星としてのパワー(拡大させる
発展させたい)をストレートに生かすことが出来ません。
どういうことか言うと、10ハウスのナチュラルサインは本来山羊座であり、山羊座の守護性は土星ですから、10ハウスは土星に通じています。よって10ハウスは社会的な実績や功績、名誉や地位をも表すハウスとして知られています。

木星を守護性とするサインは射手座です。射手座と山羊座はアスペクトで言うと、セミセクスタイルです。エレメントもモードもポラリティも全て違う性質です。射手座の陽で柔軟に対応しながら情熱的に燃えるぞーという意識を、山羊座は陰で活動し地に足を付けた状態で着実に歩を進めて行きます。
山羊座が射手座に話しかけるとしたら、「まずは落ちついて!」でしょうか。

10ハウスは、牡羊座の1ハウスから射手座の9ハウスまで積み上げて来たありとあらゆる物を、1つの形として固めます。1つの枠組みに嵌め込みます。
よって、楽天的に、ヨーシ拡大するぞー!という木星を、1つの形態の中に押し込み、その中でガンバリなーとばかり、現実を突き付けるのです。現実的にならざるをえない木星は本来の楽天さを捨てなければ10ハウスで生きていけないことを知ります。「うん、わかったー、ヤルヤルー!」のノリではなく「ヤルというからには、しっかりと結果を出して行かなくては!」となるのです。もしくは山羊座が口を開くとしたら「ヤルヤルと言うからには言った通りのことちゃんとやって下さいよ。有言実行って言葉をあなたに
差し上げます!」となるのです。

従って木星が主張し示すものは、地に足が着いた根拠や実績があって、より確実で安全であるものを提供していこうとします。射手座のキャラクターとしては、先生や賢者、政治家や牧師、また予言者などが上げられますので、10ハウスと組み合わせると次のように説明出来ると思います。
理想を追い求めたい、何かに夢中になりたい、という射手座的欲求は、
同じ夢を持つ仲間と共に、より精神的な分野で人に言えない悩みや弱さを
受け止めて心のケアをしていきたい。そしてそれは単にうわべの知識ではなく、より深く研究し、専門的な知識を持って心の奥底に眠る闇の部分を解き明かし癒して行くことを、社会や世間にも評価されるような形で職業として
功績を上げて行きたい。またそれを教えたり、アドバイスしたりする先生としての職業もふさわしいでしょう。彼がより成功していくためには、目に見えるような形として示していかなくてはいけません。そのためには、伝えたい事柄や教えたい事柄をテキストや出版という形で普及させていくことも大切です。彼の主張は「これこそが誰もが理解し、より実践で使える方法だ!」というものを書き表していくことでしょう。

以上、木星は射手座にある天体を全て支配し、射手座がカスプになっているハウスのシグニフィケーターになっているということを、実例を上げて解説いたしましたがわかりましたでしょうか。(ウーッ、木星なのに固まりそう・・)

さて、冒頭でシグニフィケーターはハウスとハウスを結びつけて行く役目があると説明したのを覚えていますでしょうか。(あっ、えっ、あったかも)

そう、上の文章にはまだ続きがあるのです。(エーーーまだあるの・・・)

それを公式的に書くとこんな感じになります。
「11ハウスと12ハウスの射手座の結果、彼は10ハウスで蠍座の木星を
行います。さらに7ハウスで乙女座の冥王星を行うことに繋がります。
そこからさらに6ハウスで双子座の水星を行うことに発展していきます。」

まず、7ハウスは、重要な1対1の関係、他者と上手く折り合う、協力、結婚、パートナーシップを生かして、セラピストとクライアントの関係。など
という意味があります。

また冥王星は、癒す、浄化する、復活させる、新陳代謝、強制、徹底。など
という意味があります。

乙女座は、細部に渡って、完璧に、分析して、健康管理、問題解決。など
という意味があります。

これらをまとめると次のようになります。

彼の才能をさらに進化させ、磨いていくために必要とするのは、パートナー
の存在です。1人で黙々とやっていても限界があるようです。彼と一緒に
協力してくれる相手がいてこそさらに発展していくでしょう。また乙女座
冥王星の意味するものは、1つは環境問題で、もう一つは健康問題です。
この時代(1957年~1972年という時代背景には科学技術に伴う公害と、医薬の進歩に伴う薬害問題が浮き彫りになった時代であり、冥王星が環境や健康を破壊した時代と言われています。)に生まれた人たちは健康や環境に敏感と言われていますが、心と体を癒し浄化するセラピストとして個人個人に関わっていくことがふさわしいとも言えます。

さらに次の展開として、乙女座・冥王星から乙女座の守護性である水星が存在する6ハウスへと繋がっていきます。6ハウスのテーマは仕事の環境と健康です。同じ仕事でも10ハウスと大きく違う点は、仕事の環境を改善していくところです。何か問題を解決していくという姿勢は6ハウスで扱います。もちろん心の問題を修復していくところでもあります。健康に関しては、薬、栄養管理や運動、衛生面などに関連し特定の技術を磨いていくところとなります。

水星は双子座ですので自分の専門とする事柄をわかりやすく説明するのは得意としているようです。また彼の水星はドミサイルであり、エスケープでもあり、ファイナルディスポジターでもありますので、最終司令塔は水星が担っています。

さてそれでは、彼が実際にどんな生き方をしてきたのか、どんな仕事に取り組んで来たのかを検証してみましょう。

現在、彼は2つの仕事を持っています。彼が、太陽、水星共に双子座と聞くと頷けます。仕事の1つは会社員、そしてもう一つは占い師です。

会社の仕事は健康や安全をテーマとして主に浄水器を提案する「エコロジー事業部」に配属されています。特に社内では水オタクとも言われるほど、水や健康関連に詳しく、本人自ら「健康管理士」や「食育指導士」という資格も取り活動しているようです。

健康や栄養に興味を持ったのは小学校の低学年で、家にあった図鑑「鉄道」「昆虫」「植物」などの図鑑の内、「人体」の図鑑だけに興味を示し、わずか1年ほどでその図鑑の表紙がなくなってしまったとか。。。
人の体のしくみや、栄養バランスによる病気との関係についてとても興味を持ち、そればかり読み老けていたために、ついには表紙が取れて無くなったということです。

過去には健康食品を販売している会社の商品を積極的に販売したり、何千人と集まる会場でマイクを持ち講演を行っていたこともあるようです。

またマイクを持つと言えば、約5年間結婚披露宴の司会も仕事として行っていたとのことです。

占いとの出合いは高校生の時、たまたまラジオ番組の応募で当たって送られてきた本がたまたま「占星術の本」で、それ以来「星占い」にはまり自力で勉強をしてきたようです。50歳を過ぎた頃からプロを目指すようになり、門を叩くならこの方と慕い、日本人として初めてISAR「国際占星学研究協会」のCAP「認定占星術専門家」として認定された「ウルアンナ鳳宮先生」に師事され修行。その後さらに、占いの専門学校である「アケデメイア」でも学び、現在は個人鑑定のみならず、自ら「テキスト」を作り、生徒さんを持って教えているようです。

ここまでが、1つのハウス(今回の例はたまたま2つ)から始まり「序章」
から、次のハウスへと展開されていき「最終章」へと繋がるシグニフィケーターを物語風にお話させて頂きました。

すでにお気づきのことと思いますが、例にあげた「彼」とは、私です。
一人のサンプラーさんを実例として、まさに鑑定している体で説明をしたため、随分と持ち上げたように書いてしまいました。誠にスミマセン。

ホロスコープチャートの解読は、勉強しても勉強しても奥が深く、10ハウス蠍座の私としては、やればやるほど、ドンドン深みにハマっていきます。

1人の人間がこの世に誕生した理由が、バースチャートに描かれています。
生まれてから死ぬまでの一生を、彼は、彼女は、どんな物語を展開しながら生きていくのか、探れば探るほどワクワク感が止まりません。ww